Vul vs Liebermanの感想

Vul et al.がSocial neuroscienceでの統計手法について問題提起し,問題(issue)が大きく報じられLieberman et al.によって反駁された件について感想を書きます.
この件につきまして,vikingさんのブログに詳しい解説があります(http://www.mumumu.org/~viking/blog-wp/?p=2396http://www.mumumu.org/~viking/blog-wp/?p=2429).


今回,Vul et al., Lieberman et al.双方が対象論文の著者に問い合わせることによって議論を進めている点が私は気に掛りました.つまり,査読済であるはずの論文で報告された内容(と雑誌の掲載基準)が,その論文によって主張されている事項の信憑性に対して,十分な情報を提供していないということになります.今後は個々の論文でそれらの事項を記述するか,または,雑誌の査読時の検討項目として明示的に表明される必要があるのではないでしょうか.